インプラントとはどういう治療?メリットやデメリット、費用も
こんにちは。尼崎市長洲西通、JR「尼崎駅」南口より徒歩1分にある歯医者「すずき歯科クリニック」です。

歯を失ったときにそのままにしていると、咀嚼力の低下や他の歯への悪影響など、さまざまな問題が生じます。そこで注目されているのが、インプラント治療です。歯科医療の進歩とともに、多くの人がインプラントによって自信を取り戻し快適な生活を送っています。
しかし「インプラントとは何か」「本当に安全で信頼できるのか」といった不安を抱える人も少なくありません。
この記事では、インプラント治療の基礎知識からメリット・デメリット、治療の流れ、費用などについて解説します。インプラント治療を検討している方にとって、適切な判断ができるような情報を提供します。
インプラントとは

インプラントとは、失った歯の機能を補う治療法の1つです。あごの骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する仕組みです。
チタン製でネジのような構造をしており、生体との親和性が高いため、骨としっかり結合する特性があります。これにより、自分の歯に近い感覚で食べものを噛むことができ、自然な見た目と機能を回復できます。
入れ歯やブリッジとは異なり、隣の健康な歯を削る必要がない点も、インプラント治療の大きな特徴です。また、取り外しの必要がなく、安定性にも優れているため、発音や食事にも影響が少なく、快適な日常生活が送れるとされています。
インプラント治療は、1本だけではなく、複数本の歯を失った場合にも対応可能であり、症例によっては全ての歯をインプラントで補うことも可能です。柔軟な対応が可能である点も、インプラント治療が広く支持される理由のひとつです。
インプラント治療のメリット

インプラント治療には、入れ歯やブリッジにはない多くのメリットがあります。ここでは、インプラント治療のメリットをいくつか紹介します。
天然の歯に近い見た目と機能を取り戻せる
インプラント治療の最大のメリットは、天然歯に近い機能と見た目を取り戻せる点です。人工歯根をあごの骨に埋め込むためしっかりと固定され、ぐらつきや違和感が少なく、食事中のストレスが軽減されます。硬い食べ物も噛みやすくなり、咀嚼機能が大幅に向上します。
また、見た目においても優れています。人工歯は色や形が個々に合わせて作られるため、自然な歯と見分けがつかないほどの仕上がりが可能です。これにより、自信を持って笑ったり話したりできるようになり、精神的な充足感にもつながります。
他の歯に負担をかけない
インプラントは他の歯に負担をかけない治療法です。ブリッジのように両隣の歯を削る必要がなく、健康な歯をそのまま残せることは長期的に見ても大きな利点です。隣接する歯や歯並びへの悪影響も少なく、口腔内全体の健康を保ちやすいのです。
あごの骨が痩せるのを防げる
あごの骨が痩せるのを防ぐ効果もあります。歯を失うと、その部分の骨は刺激されなくなるため徐々に吸収されていきますが、インプラントを埋入すると骨に適度な刺激が伝わり、骨の減少を抑制できます。
インプラント治療のデメリット

インプラント治療には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。インプラント治療を検討する際は、以下で紹介するデメリットも考慮することが大切です。
治療期間が長い
インプラント治療のデメリットとして、まず挙げられるのは治療期間の長さです。あごの骨に人工歯根を埋め込み、骨と結合するのを待ってから人工歯を装着します。そのため、通常3か月から半年、場合によっては1年以上かかることもあります。
手術を伴うため身体への負担が大きい
手術を伴う点もハードルとなります。インプラントは外科手術を必要とするため、全身の健康状態が悪い方や、骨の量が足りない方は治療を受けられない場合があります。また、手術には感染症や出血、神経損傷などのリスクがあります。
経済的な負担が大きい
費用の負担が大きいのが実情です。インプラント治療には保険が適用されないことが多く、1本あたり数十万円程度の費用がかかるのが一般的です。
加えて、治療後のメンテナンスも重要であり、日々の丁寧なケアと定期的な歯科受診を怠ると、インプラント周囲炎という炎症を引き起こす可能性があります。
異常を見つけにくい
天然歯とは異なり、インプラントには神経がないため、異常があっても自覚症状が出にくいというデメリットもあります。異変に気づいた時には状態が深刻化していることもあるため、自己管理を徹底するとともに、定期的に歯科医院を受診することが不可欠です。
インプラント治療の流れ

インプラント治療は、複数のステップを経て慎重に行われる医療行為です。そのため、治療を始める前に全体の流れを把握しておくことが重要です。以下に、一般的な治療の流れを紹介します。
カウンセリング・診断
最初のステップは、カウンセリングと診断を実施します。患者さまの口腔内の状態を確認し、レントゲンやCT撮影などであごの骨の量や質を詳細に調べます。全身の健康状態や生活習慣も考慮され、インプラント治療が可能かどうか判断します。
治療計画の立案
次に治療計画の立案が行われ、インプラントの本数や位置、使用する材料、治療期間の目安などが説明されます。この段階で費用や手術のリスクについても詳しく案内されるのが一般的です。
一次手術
計画に納得したら一次手術が実施されます。チタン製のインプラント体をあごの骨に埋め込む手術です。手術後には、2〜6か月程度あごの骨とインプラントが結合するのを待つ期間が必要です。
二次手術
骨との結合が確認できたら二次手術へと進みます。この手術では、歯茎を再び開いて、人工の歯を支えるアバットメントという部品を取り付けます。その後、歯茎が落ち着くのを待ってから人工歯の装着が行われ、見た目と噛む機能を回復させます。
治療完了後のメンテナンス
治療が完了した後も、メンテナンスが必要です。定期的な検診と医師によるクリーニング、そして毎日の丁寧なセルフケアが、インプラントを長く維持するために欠かせません。
インプラント治療の費用

インプラント治療を検討する際、多くの人が気になるのがその費用です。インプラント治療は基本的に自由診療となるため、保険が適用されず全額自己負担となります。そのため、費用は歯科医院や使用する素材、治療の難易度などによって異なります。
一般的には1本あたり30万円〜50万円程度です。この金額には、インプラント体の埋入手術、アバットメントの装着、そして人工歯の作製と装着が含まれることが多いです。
ただし、初診時の検査費用やカウンセリング料、CT撮影料、骨の移植が必要な場合の追加手術費用などは別途請求されることもあります。事前に明確な見積もりをもらっておきましょう。
さらに、インプラントは長期にわたって使用するものであるため、治療後の定期的なメンテナンスも重要です。メンテナンスにも年間1万〜2万円程度の費用がかかる場合があります。
一見すると高額に感じられるかもしれませんが、入れ歯やブリッジに比べて長持ちし、生活の質を大きく向上させられるでしょう。長期的にはコストパフォーマンスの高い治療といえるかもしれません。
失った歯を補うインプラント以外の治療法

歯を失った際の治療法はインプラントだけではありません。患者さまの年齢や健康状態、予算、治療期間の希望などに応じて、他の治療法を選ぶ場合もあります。失った歯を補う治療法の代表的なものに、入れ歯とブリッジがあります。
ここでは、入れ歯とブリッジについて解説します。
入れ歯
入れ歯は、部分入れ歯と総入れ歯に分けられます。部分入れ歯は、残っている歯に金属のバネを引っかけて使用し、短期間で作製できる点が特徴です。総入れ歯は、すべての歯を失った場合に使用されます。
保険が適用されることも多いため、高齢者を中心に広く利用されています。噛む力や装着感には限界があり、食べ物の種類によっては違和感を覚えることもあるでしょう。
ブリッジ
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って土台にし、その上に人工歯をかぶせる方法です。固定式であるため装着時の違和感が少なく、見た目も自然に仕上がります。
しかし、健康な歯を削る必要があるため、長期的に見るとその歯の寿命を縮める可能性があります。また、欠損が大きい場合や、支えとなる歯が弱い場合には適応できません。
まとめ

インプラントは、失った歯を補うための優れた治療法として、多くの人に選ばれています。天然歯に近い機能性や見た目、他の歯に負担をかけない構造など、多くのメリットがあります。
一方で、費用や治療期間、外科的手術のリスクといったデメリットも存在します。また、ブリッジや入れ歯といった治療法もあり、それぞれに特徴が異なります。
最も大切なのは、自分の口腔内の状態やライフスタイル、将来の健康を見据えて治療法を選ぶことです。
インプラント治療を検討されている方は、尼崎市長洲西通、JR「尼崎駅」南口より徒歩1分にある歯医者「すずき歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、QOL向上に役立てるよう、5年後、10年後も快適な生活をしていただくための治療を提供しています。患者様の思いに寄り添い、最良の歯科治療を提供するために絶え間なく研鑽を続け、一生安心して通い続けられる歯科医院を目指しています。
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