審美歯科治療の費用はいくら?保険適用の可否や医療費控除についても

2025年10月23日(木)
歯のコラム

こんにちは。尼崎市長洲西通、JR「尼崎駅」南口より徒歩1分にある歯医者「すずき歯科クリニック」です。

審美歯科治療を受ける女性

審美歯科治療では、審美性に優れた歯科材料が使われるため、費用が高額になる傾向があります。「高いイメージはあるけれど、具体的にどれくらいかかるの?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。

今回は、審美歯科の概要と、治療にかかる費用を詳しく解説していきます。

審美歯科とは

審美歯科で治療を受けた女性のビフォーアフター

審美歯科は、歯や口元の見た目を改善することを目的とした歯科医療の一分野です。虫歯治療や歯周病治療などの機能回復を優先する一般歯科とは異なり、審美歯科では治療後の口元の美しさも重視します。

例えば、歯の色や形、歯並び、歯ぐきのラインなどを整え、より自然で美しい口元を目指します。

具体的な治療内容には、歯の色調を白く明るくするホワイトニング、歯並びを整える矯正治療、欠損した歯を補うためのセラミック治療などがあります。また、歯ぐきのラインを整える処置なども、美しい口元を実現するための治療といえるでしょう。

審美歯科は、単に美しさを追求するだけの分野ではありません。笑顔に自信を持てるようになったり、会話や食事を楽しめるようになったり、患者さまの生活の質(QOL)向上にもつながるといえます。

審美歯科治療の費用

審美歯科治療の費用イメージ

ここでは、主な審美歯科治療の内容と、それぞれにかかる費用について解説します。

ホワイトニング

ホワイトニングは、薬剤を用いて歯を白くする治療法です。歯の変色や黄ばみを改善し、より健康的で美しい口元に近づけるための施術として、多くの人々に支持されています。主に、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングの3種類があります。

それぞれの特徴と費用の目安は、以下の通りです。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院にて高濃度のホワイトニング剤を使用する方法のことです。ホワイトニング剤を歯の表面に塗布した後、特殊な光を当てて薬剤の成分を活性化させ、歯を白くします。

即効性があり、1回の施術でも効果が感じられる方が多いです。費用相場は、1回あたり2万円〜5万円程度です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、歯科医院が作成した専用のマウスピースに薬剤を入れ、患者様自身で自宅で行うホワイトニング方法です。効果が出るまでには2週間程度かかり、即効性はありません。

費用の相場は、マウスピースの作成に1万円〜3万円程度、薬剤の追加購入費が5,000円から1万円程度です。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を行う方法です。費用は高額ですが即効性・持続性を兼ね備えており、すぐに効果を感じたい方や、長期間効果を維持したい方に選ばれています。

費用相場は、5万円〜8万円程度です。

セラミック治療

虫歯治療や歯周病治療などを行った後に行われる、詰め物や被せ物をセラミックで作成する治療です。見た目を改善すると同時に、機能性や耐久性を高めることができるでしょう。

セラミック治療の費用は、使用する素材によって大きく変動します。セラミック治療で使用される素材は、以下のとおりです。

オールセラミック

オールセラミックは、すべてセラミックでできた詰め物・被せ物です。透明感があるため、特に前歯など審美性が重要な部位に使用されます。金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配もありません。

費用は1本あたり7万円〜15万円程度が相場です。

ジルコニア

ジルコニアとは人工ダイヤモンドとも言われる耐久性の高い素材で、審美性と機能性のどちらも優れています。ジルコニアの費用は、詰め物で約5万〜7万円、被せ物で約10万〜20万円です。

e-max

e-maxは、ガラスセラミックを使用した素材で、自然な透明感と美しい仕上がりを実現できます。審美性と耐久性を兼ね備えており、前歯や小臼歯の治療に選ばれることが多いです。費用は、1本あたり4万円〜10万円程度が相場です。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを混合した素材です。オールセラミックに比べて柔軟性があり、噛み合う歯を痛めにくいことが特徴でしょう。費用は1本あたり4万円〜8万円程度です。

メタルボンド

金属のフレームにセラミックを焼き付けて作られた被せ物です。内側に金属を使用しているため耐久性が高く、奥歯の治療に選択されることが多いです。見た目の自然さにおいては、他の素材よりもやや劣る傾向があります。

費用の目安は、1本あたり8万円〜12万円程度です。金属を使用するため、金属アレルギーのリスクがある点は注意しておく必要があります。

ラミネートベニア

ラミネートベニアは、前歯の表面に薄いセラミックを貼り付けることで、見た目を整える治療です。軽度の歯の変色や形の不揃いを短期間で改善できるため、芸能人や接客業の方に人気があります。

治療期間は短く、通常2〜3回の通院で完了します。費用は1本あたり10万円〜15万円程度が相場です。

歯列矯正

歯並びを整える矯正治療も、審美歯科のひとつとして考えられることがあります。歯並びが改善すると見た目が美しくなるだけでなく、噛み合わせも改善されるため機能性も向上するでしょう。

しかし、歯列矯正は長期間の治療となり、費用相場が高額になります。矯正治療には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つの方法があります。

ワイヤー矯正

歯にブラケットとワイヤーを装着する方法です。費用は50万〜100万円程度が目安でしょう。装置が目立ちにくい裏側矯正を選ぶ場合などは、120万円ほどになるケースもあります。

マウスピース矯正

透明なマウスピースを段階的に交換しながら、歯を動かしていく治療法です。矯正中の見た目の自然さや、取り外しの自由さから人気です。費用は部分矯正で20〜50万円、全体矯正では70〜100万円が一般的です。

審美歯科治療に保険は適用される?

審美歯科治療は自費診療となるイメージ

審美歯科の多くの治療は、見た目の改善を目的としているため、基本的には健康保険の適用対象外となります。保険が適用されるのは、虫歯や歯周病といった病気の治療に限定されており、美容目的と見なされる治療は自費診療として扱われます。

ただし、審美目的でも、一部の治療が機能回復を目的とした治療と認められるケースがあります。例えば、噛み合わせの改善を伴う矯正治療などです。医師が必要と判断した場合に限り、保険が適用される可能性があるでしょう。

審美歯科治療の費用は医療費控除の対象?

審美歯科治療の費用は医療費控除の対象になるのか考えるイメージ

審美歯科治療の費用が医療費控除の対象となるかどうかは、その治療が医療上必要かどうかによって決まります。医療費控除の対象となる治療は、病気やケガの治療、身体の機能回復を目的とした施術に限られます。

単純に見た目を美しくするためだけの治療は原則として対象外ですが、医療上必要と認められる場合は、控除の対象となります。代表的な例として、虫歯治療の一環として行われるセラミッククラウンや、噛み合わせの改善を目的とした矯正治療などが挙げられます。

一方で、見た目の改善だけを目的としたホワイトニングやラミネートベニアなどは、医療費控除の対象にはならないとされています。これらは健康保険が適用されない自由診療となり、費用は全額自己負担となります。

控除の対象かどうか判断が難しい場合は、治療前に歯科医師に相談し、必要に応じて領収書や診断書を保管しておきましょう。

まとめ

審美歯科治療を受けた女性の美しい口元

審美歯科治療には、ホワイトニングやセラミック治療、歯列矯正など多くの選択肢があり、見た目の改善を通じて生活の質を向上させることができます。

しかし、自由診療が中心となるため、治療内容によっては高額な費用がかかる場合があります。治療を検討する際は、費用相場や保険の適用可否、医療費控除の対象になるかどうかを事前に確認しておきましょう。

審美歯科を検討されている方は、尼崎市長洲西通、JR「尼崎駅」南口より徒歩1分にある歯医者「すずき歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、QOL向上に役立てるよう、5年後、10年後も快適な生活をしていただくための治療を提供しています。患者様の思いに寄り添い、最良の歯科治療を提供するために絶え間なく研鑽を続け、一生安心して通い続けられる歯科医院を目指しています。

当院の診療案内ページはこちら、お電話でご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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