インプラントの費用相場と内訳!高額な理由と費用を抑える方法も

2025年10月30日(木)
歯のコラム

こんにちは。尼崎市長洲西通、JR「尼崎駅」南口より徒歩1分にある歯医者「すずき歯科クリニック」です。

インプラントの模型

インプラント治療は、見た目の自然さや噛む力の回復など、多くのメリットがあることから人気の高い治療法です。

しかし「費用が高いのでは?」「どれくらいの費用がかかるの?」といった不安や疑問をもつ方も少なくありません。インプラントは自由診療であり、治療費は全額自己負担となるため、費用の内訳や相場を知っておくことがとても重要です。

今回は、インプラント1本あたりの費用相場や高額な理由、費用を抑えるための工夫までをわかりやすく解説します。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インプラント1本あたりの費用相場

インプラント1本あたりの費用相場のイメージ

インプラント1本あたりの費用は、おおよそ30万円から50万円が一般的とされています。この金額には、インプラント本体(人工歯根)・アバットメント(連結部品)・上部構造(人工の歯)といった基本的なパーツが含まれています。

ただし、使用する材料やメーカー、クリニックの立地、歯科医師の技術や実績によって費用は前後することがあります。また、必要に応じて骨造成などの追加治療が行われる場合、その分費用も上乗せされます。

インプラント治療の費用の内訳

インプラント治療の費用の内訳のイメージ

インプラントの費用がどう構成されているのかを知ることで、納得のいく選択がしやすくなります。以下にインプラント治療の費用の内訳について解説します。

検査・診断にかかる費用

インプラント治療を始める前には、口腔内の診査やCT撮影などの検査を行います。これらには、1万円から5万円程度かかることが多いです。CTスキャンによって顎の骨の状態や神経の位置を正確に把握したうえで、歯科医師が治療計画を立てます。

手術費・麻酔費用

インプラントを埋め込む外科手術には、通常の局所麻酔のほか、必要に応じて静脈内鎮静法を用いるケースもあります。

麻酔の種類によって費用は異なり、通常の局所麻酔では費用に含まれる場合が多いですが、静脈内鎮静法を選択した場合は5万円〜10万円の追加費用がかかることもあります。

また、手術の難易度や本数によっても費用は異なるため、事前にしっかり見積もりを確認することが大切です。

上部構造の種類と費用

インプラントの上に装着される上部構造は、オールセラミックやジルコニアなど、さまざまな素材から選ぶことができます。見た目の自然さや耐久性に優れるジルコニアは高価で、1本あたり10万円以上になることもあります。

一方、セラミックでも種類によってはもう少し安価に済む場合があります。審美性を重視する前歯部では高価な素材を、咬合力を重視する奥歯では耐久性のある素材を選ぶとよいでしょう。

メンテナンスの費用

インプラントは治療後のメンテナンスが非常に重要です。インプラント治療後も定期的に歯科医院で検診やクリーニングを受けることで、インプラント周囲炎などのトラブルを防ぐことができます。

一般的には3か月から半年に1回の頻度でメンテナンスを受けることが推奨され、1回あたり5,000円〜1万円程度の費用がかかります。長期的な使用を見据えて、このメンテナンス費用も考慮しておくことが大切です。

インプラント治療の費用が高額な理由

クエスチョンマークと人のイメージ

続いて、なぜインプラント治療がここまで高額になるのか、その背景について詳しく解説していきます。

保険が適用されないため

インプラント治療は、原則として健康保険が適用されない自由診療に分類されます。保険診療であれば自己負担は一部で済みますが、自由診療では治療にかかるすべての費用を患者さん自身が全額負担する必要があります。そのため、高額になりやすいのです。

高度な技術と専門知識が必要になるため

インプラント治療は、単なる歯科治療ではなく外科手術を伴う高度な医療行為です。

顎の骨の状態、神経の位置、噛み合わせなどを総合的に判断し、精密な計画のもとで行われるため、歯科医師には高度な技術と知識が求められます。こうした要因が費用に反映されるため、高額な費用がかかるのです。

設備を整える必要があるため

インプラント治療を安全かつ正確に行うためには、専用の設備や機器が必要です。例えば、顎の骨の状態を立体的に把握できる歯科用CTや、治療計画をシミュレーションするための専用ソフトなどが必要です。

これらの設備を導入・維持するには多大なコストがかかるため、その分が治療費に反映されています。

また、インプラント手術では口腔内に人工物を埋め込むため、感染予防が極めて重要です。治療を安全に行うためには、器具の完全な滅菌、使い捨て用品の使用、手術専用の個室の確保など、さまざまな衛生管理体制が整っている必要があります。

これらの対策は高い水準の衛生環境を維持するために必要不可欠であり、その分のコストが治療費に加算されます。

インプラント治療の費用を抑える方法はある?

デンタルローンのイメージ

インプラントは高額な治療ですが、工夫次第で費用を抑えることも可能です。ここではその具体的な方法をご紹介します。

複数のクリニックで見積もりを比較する

インプラント治療は自由診療のため、クリニックによって料金設定が大きく異なります。1つの歯科医院だけで決めず、複数の歯科医院で見積もりを取り、費用や内容を比較することが大切です。

ただし、安さだけで判断せず、歯科医師の経験や実績、使用するインプラントメーカーなども確認したうえで、総合的に判断するようにしましょう。

医療費控除を活用する

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えたときに確定申告することで、税金の一部が還付される制度のことです。歯の機能を回復させることを目的としてインプラント治療を受ける場合には、医療費控除の対象になります。

医療費控除を申請する際には、領収書や診療明細書などの提出が必要になるため、しっかり保管しておきましょう。

デンタルローンを活用する

インプラント治療の費用が高額で一括払いが難しい場合は、デンタルローンを活用する方法があります。デンタルローンとは、歯科治療専用の分割払い制度で、月々の支払い額を抑えながら治療を受けることができます。

ただし、金利や手数料がかかるため、総支払額が増える可能性がある点は理解しておきましょう。

治療後のメンテナンスを欠かさない

インプラントを長持ちさせるためには、治療後の定期的なメンテナンスが欠かせません。

インプラント自体は虫歯にはなりませんが、周囲の歯肉や骨に炎症が起こるインプラント周囲炎にかかるリスクがあります。これを防ぐためにも、3〜6ヶ月に1回は歯科医院で定期検診とクリーニングを受けることが重要です。

もしインプラントがダメになれば、再治療にさらに費用がかかるため、結果的に長期的な費用負担が増えてしまいます。

日々のセルフケアに加え、プロによるメンテナンスを受けることで、インプラントをより長く使い続けることができ、結果としてトータルコストを抑えることにつながります。

まとめ

腕を組んでショッピングを楽しむ夫婦

インプラント治療は、審美性・機能性の両面で非常に優れた治療法ですが、費用が高額になるため慎重な検討が求められます。

費用の内訳には、インプラント本体の材料費、手術費、検査費、上部構造の素材費などが含まれ、選択するクリニックや治療内容によって金額に大きな差が出ます。また、自由診療であることや、高度な技術を要する治療であることも、費用が高くなる理由の一つです。

しかし、複数の歯科医院で見積もりを取ったり、医療費控除制度を活用したりすることで、費用の負担を軽減することも可能です。治療の内容と費用を正しく理解し、自分に合った治療法を選択することが、満足のいく結果へとつながる第一歩となるでしょう。

インプラント治療を検討されている方は、尼崎市長洲西通、JR「尼崎駅」南口より徒歩1分にある歯医者「すずき歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、QOL向上に役立てるよう、5年後、10年後も快適な生活をしていただくための治療を提供しています。患者様の思いに寄り添い、最良の歯科治療を提供するために絶え間なく研鑽を続け、一生安心して通い続けられる歯科医院を目指しています。

当院の診療案内ページはこちら、お電話でご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

すずき歯科クリニック

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