こんにちは。尼崎市長洲西通、JR「尼崎駅」南口より徒歩1分にある歯医者「すずき歯科クリニック」です。

子どもの健康を守るうえで、歯のケアはとても大切です。乳歯はやわらかく虫歯になりやすいため、初期の頃からしっかりとケアすることが、将来の歯の健康を守ることにつながります。

しかし、子どもに歯磨きの習慣を身につけさせるには、大人が意識してサポートする必要があります。「歯磨きを嫌がる」「どう磨けばいいか分からない」とお悩みの保護者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、虫歯を未然に防げるように、子どもの歯磨きの適切な仕方や、保護者が意識すべきポイントについてわかりやすく解説します。

子どもの歯磨きはいつから始める？

生まれてすぐの赤ちゃんの口の中には、まだ歯は生えていません。

しかし、この時期から歯磨きの前段階として口内に触れる練習をすると良いでしょう。最初の歯は、おおよそ生後5～6カ月頃、下の前歯から生え始めるのが一般的です。歯の生え始めから丁寧に口腔ケアを行うことで、虫歯の予防や歯磨きの習慣づけができるでしょう。

歯が生え始めたら、保護者の方が毎日、やわらかいガーゼや口腔用綿棒などで優しく拭いてあげてください。歯が数本以上生えたら、歯ブラシを使ったブラッシングを始めてみましょう。歯ブラシは、毛先がやわらかい赤ちゃん用を選んでください。

この時期の歯磨きの目的は、歯磨きという行為に慣れてもらうことと、歯磨きの習慣を身につけることの2つです。歯をきれいに磨くことにこだわらず、最初は歯ブラシを口の中に入れて慣れさせていきましょう。おもちゃのような感覚で、歯ブラシに慣れ親しんでもらうことが大切です。

2～3歳ごろになると、子ども自身で歯磨きをしたがることが増えてきます。お子さまの手でも握りやすい歯ブラシを用意してあげて、お子さまにも磨かせてあげてください。

お子さまの歯磨きだけでは不十分なので、保護者の方による仕上げ磨きも欠かせません。最低でも朝晩の1日2回、歯磨きの習慣を身につけることを意識し、適切なやり方を実践できるようにサポートしてあげてください。

子どもの歯磨きの仕方

お子さまに毎日歯磨きをしてもなかなか汚れが落ちない、嫌がって磨かせてくれないという保護者の方も少なくないでしょう。虫歯を予防するためには、正しい歯磨きの仕方を身につけることが大切です。

しかし、子どもがきちんと歯磨きできるようになるまでには段階があります。年齢や発達の状況によって、磨き残しやすい部分や歯磨きの方法が異なるため、段階に応じて適切に仕上げ磨きをしてあげる必要があるでしょう。

ここでは、お子さまの成長段階に応じた歯磨きのポイントをご紹介します。

乳幼児期

生後5ヶ月から6ヶ月頃に最初の歯が生え始めたら、清潔なガーゼを使って、歯や歯茎を優しくなでるように磨いてあげましょう。上述したとおり、この時期の歯磨きの目標は、歯磨きに慣れてもらうことです。

保護者の方に口内を触られること、口腔ケアアイテムを口の中に入れられることへの抵抗感を減らせるよう意識しましょう。最初はガーゼを使用し、少しずつ子ども用の歯ブラシに移行していきます。

2〜3歳ころになると、歯ブラシや歯磨きに興味を持ち、自分でやりたがるかもしれません。お子さま用の歯ブラシを用意してあげて、自由に磨かせてあげましょう。その後、保護者が仕上げ磨きをしてあげます。

自分で磨く力や技術を身につけながら、正しい磨き方を少しずつ教えていきましょう。

小学校低学年

歯磨きを一人でできるようになってくる時期ですが、磨き残しが増える時期でもあります。歯磨きを毎日自分で行えるようになること、磨き残しの有無を自覚できるようになることを目標にしましょう。

「前歯の裏や奥歯の溝がくぼんでいるところは汚れが溜まりやすいよ」といった具体的な知識を共有し、鏡を見ながらお互いにチェックすると、虫歯予防への意識も高まります。歯ブラシだけでは落としきれない汚れをフロスで除去する習慣も、この時期に身につけておきましょう。

小学校高学年

この時期になると、歯磨きの技術も徐々に身についてきますが、まだ仕上げ磨きは必要といえます。永久歯が生えそろうまでは口内環境が変化しやすいため、10〜12歳頃までは保護者の方が仕上げ磨きをしてあげてください。

自分でしっかり磨けるようになっている子も多いので、保護者が磨いてあげるというよりは、しっかり磨けているかチェックしてあげる意識で良いでしょう。

歯磨きを嫌がる子どもへのアプローチ

歯磨きを嫌がるお子さまは少なくありません。以下に、その場合に有効なアプローチをいくつかご紹介します。

楽しい雰囲気を作る

歯磨きの時間をゲームや音楽、絵本の読み聞かせなどと組み合わせて楽しい時間にしてあげましょう。例えば、次のような方法で工夫すると良いでしょう。

• 好きな歌を流しながら順番に磨く
• 歯磨きタイマーを使って競争する
• 歯磨きのキャラクターが登場する物語を読む

​こうすることで、歯磨きの時間が子どもにとってワクワクする特別な時間になるかもしれません。

歯磨き用のアイテムを変えてみる

市販の小さな歯ブラシには、キャラクターが描かれたものやさまざまな色や形のものがあります。子どもが自分の好きなものを選ぶことで、モチベーションがアップしますので、一緒にドラッグストアなどに行って選ばせてあげると良いでしょう。

褒める・ご褒美を与える

歯磨きを1回できたら、しっかり褒めてあげましょう。しっかり歯磨きできなくても、歯ブラシを口の中に入れられたなど、小さなことでも褒めてあげてください。少しずつできることを増やしていけるよう、前向きな声かけを意識しましょう。

シールやスタンプカードを用意して、磨けたらシールを貼るのも有効です。ご褒美があると、子どもは楽しみにして積極的に参加するようになります。

無理をしない

嫌がるお子さまを押さえつけて、無理に歯磨きをするのはやめましょう。全ての歯を完璧に磨こうとせず、今日は右下の奥歯から前歯までをきれいに磨き、次の日は左下の奥歯から前歯を重点的に、というように、毎日少しずつずらしてきれいにしても構いません。

無理に歯磨きをすると、歯磨きの時間自体が嫌なものとして記憶されてしまうかもしれません。

保護者が手本を見せる

保護者が楽しそうに歯磨きをする様子を見せることで、自然と興味を持つようになります。保護者も子どもが真似したくなるように、歯磨きを楽しむ姿を見せることが大切です。

また、保護者の歯をお子さまに磨かせてあげるのも効果的です。お互いの歯を磨き合うようにすると、コミュニケーションの時間として楽しめる可能性があるでしょう。

子どもが歯磨きをするときのポイント

子ども自身が歯磨きをする場合にも、保護者がサポートしてあげることは大切です。以下に、子ども自身が歯磨きを行う場合のポイントを紹介します。

歯ブラシや歯磨き粉の選び方

歯磨きの効果は、使う道具にも大きく左右されます。子どもの歯ブラシは、小さなヘッドと柔らかい毛、握りやすい持ち手のものを選びましょう。対象年齢が書かれていることが多いので、目安として購入すると良いでしょう。

フッ素入りの歯磨き粉を使用する場合は、年齢に応じた量を確認してください。3歳未満のお子さまは米粒程度、3歳以上はエンドウ豆程度が目安です。歯磨き粉の味は、子どもが歯磨きを嫌がらないようにミント系より甘めのフルーツ系などを選ぶと良いでしょう。

完璧を目指さない

子どもは歯磨きの必要性も理解するのが難しいので、歯磨きの時間を退屈に感じることが珍しくありません。完璧に磨くことを目指すよりも、毎日楽しく続けることを優先しましょう。

虫歯を予防したいという気持ちから「この部分が磨けていない」「もう少しブラシをこう動かして」と指摘したくなるかもしれませんが、歯磨きへの意欲を高められるような声かけをしてあげましょう。

まとめ

子どもの歯磨きには、その年齢や発達段階に応じた柔軟なアプローチが求められます。赤ちゃんのうちから始まる0歳児の口腔ケアは、将来の歯の健康を支える大切な第一歩です。しっかりとした習慣づけが、子どもの将来の歯の健康を守る土台となります。

歯磨きを嫌がる子どもには、無理のない工夫を取り入れて、楽しく続けられるようにサポートしてあげましょう。

虫歯予防を検討されている方は、尼崎市長洲西通、JR「尼崎駅」南口より徒歩1分にある歯医者「すずき歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

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