床矯正とはどんな矯正方法?メリットや費用も

2026年01月29日(木)
歯のコラム

こんにちは。尼崎市長洲西通、JR「尼崎駅」南口より徒歩1分にある歯医者「すずき歯科クリニック」です。

床矯正とは何か考える男の子

歯並びの乱れは、見た目だけでなく、噛み合わせや発音、さらには身体全体の健康にも影響を及ぼすことがあります。特に子どものうちに早期に対応することで、将来的なトラブルを予防することができます。

そのようななかで注目されている治療法の一つが、床矯正(しょうきょうせい)です。これは、成長期の子どもの顎の発育を活かしながら、歯がきれいに並ぶためのスペースを作っていく治療です。

今回は、床矯正の特徴やメリット、デメリット、適した開始時期や費用について詳しくご紹介します。小児矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

床矯正とは

床矯正の装置を乗せた手

床矯正とは、取り外し可能な装置を使用して、顎の幅を広げて歯が自然と並ぶためのスペースを作る矯正方法です。主に成長期の子どもを対象としており、顎の骨の発育を促しながら、自然に歯が並ぶ状態を整えていきます。

使用される装置は、プラスチックと金属で構成されており、口の中に装着することで少しずつ顎の成長を促していきます。食事や歯磨きの際には外すことができるため、生活への影響を抑えながら治療を進められるのも特徴です。

歯がきれいに並ぶための土台作りとして、成長を活かしたアプローチが可能な治療方法です。

床矯正のメリット

床矯正のメリットのイメージ

床矯正にはいくつかの利点があります。ここでは、代表的な利点を5つご紹介します。

成長を利用した治療ができる

床矯正は、成長途中にある子どもの顎の骨に働きかけることができる点が大きな特長です。顎の骨は年齢とともに硬くなっていきますが、成長期であれば骨が柔らかいため、少ない負担で拡大や誘導が可能になるのです。

このように、骨の発達を味方につけることで、歯並び・噛み合わせの改善を促進することができます。また、永久歯が生え揃う前にスペースを確保することができれば、将来的な矯正治療の必要性が軽減される可能性もあります。

食事の制限がない

床矯正の装置は食事のときに外すことができるため、普段通りに食事が楽しめます。特別に避けなければならない食べ物が少なく、硬いものも問題なく食べられることが多いです。装置をつけた状態で食べる必要がないため、成長期のお子さんでも安心でしょう。

食べることにストレスを感じにくいため、治療中でも日常生活への負担が少なくてすみます。

口腔内を清潔な状態に保ちやすい

床矯正で使う装置は自分で取り外せるため、歯みがきがしやすく、口の中を清潔な状態に保ちやすいのが特長です。装置をつけたままでは磨きにくい部分も、外すことですみずみまでしっかりとケアできます。

また、装置そのものも水洗いや専用のブラシでお手入れができるため、清潔な状態に保ちやすくなります。これによって、むし歯や歯ぐきのトラブルを防ぐことにもつながります。

抜歯を回避できる可能性がある

歯並びが乱れる原因のひとつに、歯が生えるスペースが足りないという問題があります。

床矯正では、装置によって顎の幅を広げることで、歯がきちんと並ぶためのスペースを確保することが可能です。その結果、歯を抜かずに治療を進められることもあります。自然な歯の本数を保ちながら、歯列を整える選択肢として検討されることが多い方法です。

痛みが少ない

床矯正は、装置によって少しずつ力を加える仕組みのため、顎にかかる負担が軽く、強い痛みを感じにくい傾向があります。ゆるやかな変化で進めていく治療で、急にズキズキするような刺激が起こりにくいため、子どもにとっても安心して取り組みやすい方法です。

床矯正のデメリット

床矯正のデメリットのイメージ

床矯正には多くの利点がある一方で、治療を始める前に知っておきたい注意点もいくつかあります。ここでは、治療を検討する際に理解しておくべきデメリットについて解説します。

装着時間を守らないと効果が出にくい

床矯正では、装置を毎日一定時間以上つけることが大切です。一般的には1日12時間以上の装着が目安とされていますが、取り外しが可能なため、つける時間が足りなくなることもあります。

装着時間が短いと、装置の働きが十分に発揮されず、思うように治療が進まないことがあります。治療を成功させるためには、本人の協力と保護者の方の見守りが欠かせません。

発音しにくくなることがある

床矯正の装置をつけていると、話すときに舌の動きが制限されることがあり、一部の言葉が発音しにくく感じることがあります。特にサ行やタ行など、舌の先を使う音が言いにくくなるケースが多いです。

装置をつけ始めたばかりの時期は違和感を覚えることが多いですが、使い続けるうちに徐々に慣れて、自然に話せるようになることもあります。人前で話す場面が多いお子さんの場合は、気を配ってあげるとよいでしょう。

適応できる症例が限られている

床矯正は、歯並びの乱れの程度や顎の状態によって、向いているケースと向いていないケースがあります。主に顎を広げる必要がある場合や、歯のがたつきが軽いケースなどに選択されることが多い治療法です。

一方で、歯がねじれている、噛み合わせが大きくずれているといった複雑な状態では、十分な効果が得られにくいことがあります。治療を始める前には、専門的な検査を受けて、適切な方法かどうかを判断することが重要です。

治療期間が長くなることがある

床矯正は、お子さんの成長に合わせてゆっくりと歯や顎の位置を整えていく治療のため、効果を得るまでに時間がかかることがあります。とくに装置の使用時間が十分でない場合や、治療の途中で調整が必要になる場合は、予定よりも長くかかることもあります。

早く結果を求めたい方にとって、治療期間が長くなる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。

歯を細かく動かすことはできない

床矯正は、歯そのものを直接動かす治療ではなく、顎の幅を広げて歯が自然と並ぶためのスペースを整えることを目的としています。

そのため、歯の位置を少しずつ調整したり、角度を細かく整えたりすることには向いていません。歯並びの土台作りとして役立つ治療法ではありますが、見た目や噛み合わせを細部まで整えるには、別の治療が必要になる場合もあります。

床矯正の適応年齢

床矯正の装置を装着する様子

床矯正は、顎の骨が発達している時期に行うことで効果が出やすい治療法です。

一般的には6歳から11歳ごろの子どもを対象とすることが多く、乳歯と永久歯が混ざっている混合歯列期と呼ばれる時期に始めるケースがよく見られます。この時期は顎の骨がまだやわらかく、装置の働きが伝わりやすいため、歯が並ぶためのスペースを確保しやすくなります。

ただし、年齢だけで判断するのではなく、口の中の状態や成長の進み方を含めて、歯科医院での詳しい検査が必要です。治療を始める時期を逃さないためにも、歯並びや噛み合わせに気になる点があれば、早めに歯科医院で相談しましょう。

床矯正の費用

床矯正の費用を計算する様子

床矯正の費用は、治療の内容や通院回数、歯科医院などによって変わりますが、おおよそ20万円から40万円ほどになることが多いです。治療の初期には検査や診断が必要となり、その段階で数万円の費用がかかるケースもあります。

また、治療を進めるなかで装置の交換が必要になった場合には、その費用が追加されることもあります。費用の総額はケースごとに違うため、治療前に歯科医院で説明を受けて、どのくらいかかるかをしっかり確認しておくことが大切です。

まとめ

床矯正で綺麗な歯並びになった男の子

床矯正は、成長期の子どもの発育を活かして歯が正しい位置に並ぶ環境を整える方法のひとつです。取り外しができる装置を使いながら、顎の幅を広げて歯が並ぶスペースをつくることで、将来の歯列の乱れを防ぐことを目指します。

一方で、装着時間の管理が必要であったり、すべての症例に対応できるわけではなかったりと、事前に理解しておきたい点もあります。治療を始める時期や進め方は一人ひとり異なるため、早めに歯科医院で相談し、お子さまの状態に合った方法を見つけることが大切です。

小児矯正を検討されている方は、尼崎市長洲西通、JR「尼崎駅」南口より徒歩1分にある歯医者「すずき歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、QOL向上に役立てるよう、5年後、10年後も快適な生活をしていただくための治療を提供しています。患者様の思いに寄り添い、最良の歯科治療を提供するために絶え間なく研鑽を続け、一生安心して通い続けられる歯科医院を目指しています。

当院の診療案内ページはこちら、お電話でご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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