妊娠中でもインプラント治療は受けられる?注意点も
こんにちは。尼崎市長洲西通、JR「尼崎駅」南口より徒歩1分にある歯医者「すずき歯科クリニック」です。

インプラント治療は、失った歯を補う方法として高い人気があります。しかし、妊娠中の方の場合は、治療を受けられるのかどうか不安に感じる方も多いかもしれません。妊娠中はホルモンバランスや体調が大きく変化する時期であり、普段と同じようには治療を受けられないこともあります。
この記事では、妊娠中のインプラント治療の可否やリスク、妊娠中に受けられる歯科治療などについて詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
インプラント治療とは

インプラント治療とは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯(上部構造)を装着する治療方法です。
治療は大きく分けて3つのステップで行われます。まず、麻酔を使用して顎の骨にインプラント体を埋め込む外科手術を行います。続いて、インプラント体が骨としっかり結合するまで、数か月の期間を設けて経過を観察します。最後に、人工歯を装着して噛み合わせを調整し、治療が完了します。
インプラントは入れ歯やブリッジと比較して、周囲の歯に負担をかけにくく、見た目も自然で咀嚼機能も優れているとされています。ただし、外科手術を伴うため、心身の健康状態や服薬状況によっては治療を受けられないこともあります。
妊娠中でもインプラント治療は受けられる?

妊娠中にインプラント治療を受けられるのか気になる方も多いでしょう。結論から言うと、妊娠中はインプラント治療を避けるのが一般的です。インプラント治療には外科的な処置が必要で、局所麻酔やレントゲン撮影、さらには術後の薬の服用などが伴うため、母体や胎児への影響を考慮して避ける判断をすることが多いのです。
とくに、胎児の発育が盛んな妊娠初期や、出産に向けて体調が不安定になりやすい妊娠後期は、こうした医療行為が負担になる可能性があります。そのため、インプラント治療は基本的に妊娠前または出産後に行うのが望ましいとされています。
ただし、歯が抜けたままの状態を放置することは、噛み合わせや口腔内のバランスに悪影響を及ぼす可能性があります。妊娠中に歯を失った場合は、まずは仮歯や入れ歯などで一時的に機能を補い、体調が整ったタイミングでインプラント治療を検討するのが良いでしょう。
いずれにしても、治療の可否は個人の体調や妊娠の経過によって異なるため、主治医や歯科医師としっかり相談することが大切です。
妊娠中にインプラント治療を受けるリスク

ここでは、妊娠中にインプラント治療を受けることのリスクについてわかりやすく解説します。
レントゲン撮影による胎児への影響
インプラント治療では、歯や骨の状態を詳細に確認するためにレントゲン撮影が必要となります。現在の歯科用レントゲンは被ばく線量が少なく、防護エプロンを着用すれば母体や胎児への影響はほとんどないとされています。
しかし、妊娠中はホルモンバランスが大きく変化する時期であり、精神的にも繊細になる方が多いです。万が一のリスクを避けたいと考える方も少なくありません。レントゲン撮影が必須となる治療の場合は、医師とよく相談し、妊娠中に行うかどうか慎重に判断することが大切です。
麻酔や薬剤の胎児への影響
インプラントの手術では局所麻酔を使用するのが一般的ですが、妊娠中は麻酔や術後の薬剤が胎児にどのような影響を与える可能性があるのか慎重に考える必要があります。
局所麻酔自体は悪影響を及ぼすことはほとんどないとされていますが、術後に使用する痛み止めや抗生物質の影響も考えなければなりません。実際に胎児の成長に支障をきたす恐れのある薬もあるため、注意が必要です。
治療によるストレスが母体に与える影響
歯の治療は、身体的にも精神的にも少なからず負担を伴います。特にインプラント治療のように、手術や長時間の処置が必要な場合、妊娠中は通常よりも強いストレスを感じやすくなるかもしれません。
ストレスはおなかの張りやつわり症状の悪化、さらには血圧の上昇などを引き起こす可能性があります。また、強い緊張や不安が原因でホルモンバランスが乱れることもあるため、心身への負担は軽視できません。
ホルモンバランスの変化による治癒への影響
妊娠中はホルモンバランスが大きく変化し、歯や歯ぐきに影響を与えやすい状態になっています。特に増加する女性ホルモンは歯肉の炎症を引き起こしやすく、妊娠性歯肉炎と呼ばれる症状が現れることもあります。
さらに、身体の免疫機能も通常とは異なる状態のため、術後の回復が思うように進まない場合があります。このような背景から、妊娠中のインプラント治療は避けるのが一般的となっているのです。
妊娠中でもインプラント治療以外の治療は受けられる?

インプラント治療は避けるべきとされる妊娠中でも、緊急性や安全性を考慮しながら対応できる歯科治療はあります。具体的に見ていきましょう。
虫歯治療
妊娠中であっても、虫歯治療は基本的に問題なく受けることができます。特に、妊娠中期(妊娠5ヶ月〜7ヶ月頃)は母体の状態が安定しているため、治療を進めるタイミングとしてよい時期といえます。
また、妊娠中は麻酔の使用やレントゲン撮影に注意が必要ですが、多くのケースで局所麻酔を使った治療も可能です。母体と胎児への影響を最小限に抑えるため、必要な治療は妊娠中期に計画的に行えないか相談してみてください。
歯周病治療
妊娠中はホルモンバランスの変化によって歯茎が腫れやすくなり、歯周病のリスクが高まります。妊娠性歯肉炎と呼ばれる症状が現れることもあり、放置すると早産や低体重児出産につながる危険性もあります。
歯周病の治療は、歯のクリーニングや歯石除去といった負担の少ない処置が中心なので、妊娠中でも実施できることがあります。歯周病の悪化を防ぐためにも、口の中を清潔に保つことが大切です。
口腔ケアとクリーニング
妊娠中でも受けていただきたいのが、歯科医院で受ける歯のクリーニングです。妊娠しているとホルモンバランスが変化し、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなったりすることがあります。
こうしたトラブルを防ぐために、歯科医院では歯石の除去や磨き残しのある部分の清掃をおこないます。これらは体に負担をかけるものではなく、妊娠中でも安心して受けられる処置の一つです。
また、歯科衛生士が自宅でできるケアの方法を丁寧に教えてくれるため、日々の歯磨きの質を高めることにもつながります。妊娠中の口腔トラブルを予防するためには、定期的な歯科医院でのクリーニングと日常のセルフケアの両方が大切です。
緊急時の対応
虫歯や歯周病などが悪化し、強い痛みや腫れが出ている場合は、妊娠中でも応急処置が必要になることがあります。痛み止めや抗生物質の使用については、妊娠の週数や体調などを確認したうえで、胎児への影響が少ない薬剤を選んで処方します。
治療の際には、治療の必要性や胎児への影響などについて、歯科医師と産婦人科医が連携しながら判断を進めます。
まとめ

妊娠中は、体調やホルモンバランスが大きく変化するため、インプラント治療は原則として避けるのが望ましいとされています。手術による身体への負担や、麻酔やレントゲン、薬剤などが胎児に与える影響を考慮する必要があるためです。
妊娠中に歯を失った場合は、まずは仮歯や入れ歯などで一時的に対応し、出産後に改めてインプラント治療を検討するのが安全でしょう。
ただし、妊娠中であっても、タイミングや処置内容によっては虫歯治療や歯周病治療を受けることは可能です。治療を検討する際は、歯科医師と産婦人科医の両方に相談し、体調や妊娠週数に応じて無理のないスケジュールを組むことが大切です。
インプラント治療を検討されている方は、尼崎市長洲西通、JR「尼崎駅」南口より徒歩1分にある歯医者「すずき歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、尼崎エリアで長く診療を続けており、地域住民の口腔内の健康を継続的に支えてまいりました。治療だけでなく予防やメンテナンスにも力をいれ、ご家族で長く通える地域密着型の歯科医院になれるよう努めています。
当院のホームページはこちら、お電話でご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
鈴木 勉
経歴
- 1991年 朝日大学歯学部卒業
- 1993年 大阪歯科大学補綴学講座 入局
- 1999年 すずき歯科クリニック 開業
修了研修・学会等
- 日本口腔インプラント学会 会員
- 日本顎咬合学会 会員
- 日本顎咬合学会 認定医
- 日本審美歯科協会 会員
- 日本包括歯科臨床学会 会員
- アメリカ歯周病学会 会員
- スタディグループ ケアクラブ 所属

06-6487-4618